涙そうそう?

先日の振袖用長襦袢が、まだきものの形だった時、一度着せてもらいました。
その時の写真がアルバムに一枚残っていました。
はい、「ふーるいアールバムめくり〜」です(笑)
多分私は四、五歳で、七五三の作り帯を締めています。
もちろんきものは大人サイズなので大きいことこの上ないのですが、本人「おひめさま〜」と喜んでいました。
さて、このきもの、もとは祖母の花嫁衣装のうちの一枚です。
婚礼では(順序は忘れましたが)、白無垢、江戸褄(留袖)、赤、
黄、緑、紫…と換えたとか。
昭和12年のことではあっても、まだそれほど戦争も激しくはなく、かなりもりあがったそうです。
その後、花嫁衣裳は祖母の3人の妹に使われ、分けられました。
私がきものにはまった頃、その江戸褄はどうなったんだろうとたずねたところ、祖母が妹たちに確認をとりました。
そのきものを受け取った大叔母によると、なんと喪服になっていました。
「留袖はなければ借りればいい。でも喪服はないと困るから」
ということで、戦後の物不足の時代に、模様部分を黒く染めたのだそう。
がーん・・・
でも、確かに留袖よりは喪服の方が要るものだったのかも。
それに、長持ちの底で忘れ去られてしまうよりは、絹としてはよかったのかもしれません。
| きものがたり (文春文庫) 著者:宮尾 登美子 |
後に、宮尾登美子さんの「きものがたり」で似た話を読みました。
戦後、宮尾さんが喪服が必要になり、困っていると、誰かが智恵を出して、留袖のした部分に黒い布をかぶせて代用にした、という話です。
同じようなことを考える人もいるんだなあと思いました。
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コメント
うわ~~!!かわいい~~~っっ!!!!
マジでお人形さんだわ
投稿 ちえぞー | 2008年3月20日 (木) 18時45分
涙そうそう・・・
本当にしんみりしたお話ですね。
そして、かわいらしいお姿が
そのお話に重なります・・・・
私の母も花嫁衣装が同じ別の親戚の写真がありました。
でも、その振り袖がどうなったのかちっとも知りません・・・・
投稿 うまこ | 2008年3月20日 (木) 23時09分
花兎さん可愛い~。この頃から着物好きだったんですね♪
そして、おばあさまの結婚式の盛大なこと!とても立派なお式だったんですね。お色直しする時間だけでもかなりなものでしょうね。
喪服になった留袖は残念ですが、着物としては大事な役目を果たすことができて本望かもしれませんね…。
投稿 子連れ狼 | 2008年3月22日 (土) 15時26分
ちえぞーさん
えへ。
一番写りのいい写真です(立って写した写真は、どすこーい!て感じ…)
うまこさん
お母様の花嫁衣装も大切にされていたのでしょうね。
祖母たちの衣装の行方を尋ねたのは私がねだったからですが(笑)、それぞれに分けられたものがどうなったか(色無地になったもの、羽織や長襦袢になったもの、隣の娘さんにもらわれたもの)わかっておもしろかったです。
でも、電話をあちこちにかけて確認していた祖母は「欲としい(欲張り)と思われる~」とぶつぶつ言ってましたが(笑)
子連れ狼さん
昔の娯楽のない田舎だし、同じ村内での結婚だったので、婚礼は村全体のイベントだったらしいです(笑)
留袖探して~、と頼んだのは、私の物欲からでしたが、お蚕さんの命をいただいて作った絹が使い尽くされて(最終的には黒羽織に)、それもよかったかな、と思います。
投稿 花兎 | 2008年3月23日 (日) 10時40分
まぁ、可愛い!
赤いおべべが良くお似合い!
お色直しがそんなに沢山・・・凄いです。
留袖が姿を変えて活用されたのは、良かったと思うのですが・・・
ちょっと残念です。
投稿 uzuz | 2008年3月24日 (月) 07時42分
uzuzさん
昔の田舎の話ですよね(笑)
無地のものは、和裁学校の友達に泊まりに来てもらって、一緒に縫ったという話をしていました。
投稿 花兎 | 2008年3月24日 (月) 10時45分
ぁぁいいお話しでした。。。
叔母が持っている着物を処分して、大島は全部潰してコートにし、古い着物を送ってくれました。
それは叔母が七五三できたものを紫色に染めなおして女学校の卒業式でコートにして着たものでした。下の柄が透けて見えました。
一枚一枚の着物にストーリーがあるんですね。
投稿 zizi | 2008年3月26日 (水) 08時47分
ziziさん
叔母様からの着物、叔母様の、また用意されたおばあ様たちの気持ちがこもっているんですね。
それが今度はziziさんという着手を得て、着物たちもよかったですよね。
投稿 花兎 | 2008年3月27日 (木) 08時53分
お祖母様の婚礼衣装がすごい!!
お色直しに凝るのは結婚式場の策略だとばかり思っていましたが、昔の大家のお嫁入りというのはすごいものだったのですねぇ。
皆さん書いてらっしゃいますけど、赤いお着物でちんまり座る花兎さん、本当に可愛らしいです。
投稿 りら | 2008年3月27日 (木) 15時05分
りらさん
戦前の、余裕のある最後の時期(世の中としても、家としても)だったかと思います。余計に祖母の思い出話にも力がこもったかと。
あと、お色直しに凝ったのは、仲人さんと呉服屋のおかみさんの策略だったらしいです(笑)
投稿 花兎 | 2008年3月29日 (土) 09時36分
赤いおべべの花兎さん、とってもとっても可愛いです(*^▽^*)
いいお話に、ジーンときてしまいました。
投稿 ぴっころ | 2008年3月29日 (土) 23時03分
ぴっころさん
できることなら着物のままでもっと着たかったんですが…
祖母たちの寸法のきものでは、成長した私にはどのみち小さかっただろうな、と、思ってあきらめました。
投稿 花兎 | 2008年3月30日 (日) 14時48分