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息子の浴衣

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ようやく完成しました。
じいさんの浴衣を縮めた、息子の浴衣です。
盆踊り大会に間に合いました。
あ~、よかった!
 
 
思えばいろいろありました(遠い目) 。
 
仕事のない日の、息子のお昼寝中にしか縫えなかった、とか。
 
縫っている最中に起きてきた息子に、
「ちょーっと、来ちゃダメ」
と言ったら、息子がその場に突っ伏して号泣した、とか。
 
ネットショップでこどもの浴衣が1,000円弱で売られているのを見つけてしまい、
「ワタシのしていることって何かしら・・・」
と、へこんだ、とか。
 
衿つけが分からず、近所に住む大叔母(仕立師歴50年)に教えてもらいに行ったら、あらぬところを見られて、
「こりゃー、いったいどうなっとる???」
と驚かれたこととか。
しかも、結局衿のつけ方はよくわからないままだったとか。
(ま、それでも、大叔母はやる気だけは誉めてくれましたが)
 
本を見ながら、半ばヤケクソで衿をつけたら、左右非対称になってしまった・・・とか。
 
もう、このままでいいか、と思ったら、ばあさんに
「そんな左右非対称のきものをこどもに着せちゃいかん!縁起でもない!」
と言われ、やり直したとか。
 
すぐに成長するんだから~、と、本に載っていた寸法のまま作ったら、やっぱりかなり大きかった、とか(本に載っていたのは5歳児用・・・)
 
それで、ものすごい量の腰揚げになってしまった浴衣をみて、ばあさんがイヤミ。
「へぇー。能衣装って、そんな仕立て方なのぉお?」
むきーっ。
 
 
そんな数々を乗り越え、なんとか形になりました。
羽織らせてみたところ、息子はたもとをばたばたさせ、走り回っていました。
一応喜んでくれたようです。
ああ、よかった~。
 
それにしても、仕立師さんってすごい、と改めて思いました。
まっすぐ縫う、きちんと印どおりに縫う、ということが、いかに難しいか、身をもって知りました。
 
昔、きものを適当に畳んでいたら、祖母に、
「おまえはきものがいかに大切かをわかっとらん!だからそんなぞんざいな畳み方をするんだ!」
と、ひどく叱られたことがありました。
 
こんな小さな浴衣ですが、一枚縫い上げたことで、それがどういうことだか、少し分かったような気がします。
 
きちんと畳むことのできる着物というのは、きちんと縫われたものであり、それは大変なことであるということ。
せっかく丁寧に縫われたものを、適当に畳むと狂いが生じ、縫った人の苦労を無にしてしまうのだということ。
 
そんなことを祖母は言いたかったのかと思います。
 
まあ、それでも、息子にはそんなことを気にせず(・・・しないでしょうが)、この浴衣で遊んで欲しいと思います。

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コメント

うわぁー、なんて可愛らしいのでしょう!
にほんの子供〜

おつかれさまでした♪
身近にすばらしいお手本がいるのって、すてきな事ですね。その意見を受け入れる事も・・。

以前83歳の先生に和裁を教えていただいていたのですが、縫ってはほどかれ・・の繰り返しで浴衣一枚に何ヶ月もかかった不器用人です。 

投稿: gubaku | 2006年8月 7日 (月) 09時30分

gubakuさん
いや~、ほんとうに疲れました(笑)

gubakuさんはちゃんと先生について習われたんですね。お師匠様、祖母や大叔母と同じ世代だわ。昔の裁縫学校はとっても厳しかったのだと聞いたことがあります。
もし私が教室に通ってきちんと縫おうとしたら、きっと浴衣が出来上がる前に息子が成長してしまうことでしょう・・・

投稿: 花兎 | 2006年8月 7日 (月) 22時20分

ステキな浴衣ですね。花兎さんのブログはいつも日本がいっぱいできっとステキなかたなんだろうなぁ、と想像しています。この前、半田のほうへ行ったので「きっとこの辺りにお住まいなのですね」と町並みを見ていましたよ。(半田の神社とかがブログに出ていたので半田にお住まいだと思ってますが、違っていたらごめんなさい)

投稿: ASUKA | 2006年8月 7日 (月) 23時48分

ASUKAさん
はい、そのあたりに住まいしております♪ASUKAさんお住まいのあたりとは、割と近いのですよね~。
息子の浴衣、もとは市が盆踊り大会用に作ったものなので、市名がたくさん書かれています(なので、何もわからない今のうちしか着せられません。物心付いてきたら嫌がるでしょうから・笑)

投稿: 花兎 | 2006年8月 8日 (火) 00時04分

出来上がったのですね~!
ただ単純に浴衣を縫ってあげたというだけでない、色んな背景もその浴衣に縫いこまれた思い出になりそうですね。
良いなぁ・・・・・

投稿: りら | 2006年8月 8日 (火) 00時26分

激励のコメントありがとうございました。
ようやく症状が落ち着いた子連れ狼です。

息子さんの浴衣、ついに完成したんですね~。
「日本の子供」っていう感じで、超かわいいです。産着といい、息子さん和物が似合いますね!
やっぱり花兎さんの息子さんだからですかね~。

手作りの浴衣、また代々受け継がれていくのかな?それもまた素敵ですね!

投稿: 子連れ狼 | 2006年8月 8日 (火) 12時35分

りらさん
やっと出来上がりました♪
いろいろなことを思いながら縫ったのですが、息子には分からないでしょう(笑)。
でも、振り返ってみれば私も子供の時には、祖母の縫ってくれたきものや母の作ってくれた服などに何の感慨も抱かずに着ていたんですよねぇ。時には「ヘンな柄!」とか言ったりして。ちょっと反省してしまいました。

投稿: 花兎 | 2006年8月 8日 (火) 23時09分

子連れ狼さん
回復されてきたようで、何よりです。
本当に大変でしたね・・・
でも、くれぐれもお大事にしてくださいね!

そう、なんか妙に和モノが合うんですよ~。
今度は金太郎さんのような腹かけを作ってやろうかと思います。簡単だし(笑)

投稿: 花兎 | 2006年8月 8日 (火) 23時09分

浴衣、仕上がったんですね~
おめでとうございます。
ご苦労の数々がひしひしと・・・胸に迫ります。
可愛いですね、良くお似合いです。

投稿: uzuz | 2006年8月10日 (木) 01時58分

uzuzさん
ありがとうございます。
本当に苦労しました~。
それにしても、最近とみに活動的になってきた息子・・・数年着せようと思いましたが、もしかしたらそっこーで破られるかも、と心配になって気ました。

投稿: 花兎 | 2006年8月11日 (金) 08時19分

>きちんと畳むことのできる着物というのは、きちんと縫われたもの
という言葉が、とても気になっていました。
今回2作目、まだ本を見ながら、悪戦苦闘して縫った着物は、畳めました!
1作目は畳めなかったのです。
嬉しかったので、TBさせて頂きました。

ところで、肩揚げがとてもかわいいし、柄がすごくステキでお似合いですね♪

投稿: うまこ | 2006年8月16日 (水) 23時19分

うまこさん
TBありがとうございます。
こちらからも送らせて頂きます♪

肩揚げたっぷり、で、ちょっと裃着ているみたいになりました(笑)

それにしても、私がこれを完成できたのは、子供のものだったからで(縫う距離が短い)、大人用だったら挫折していたと思います~

投稿: 花兎 | 2006年8月17日 (木) 03時43分

TBありがとうございました。
あ、裃みたいに見えるからよけいにかわいいんですね。
息子さん、段々大きくなっていくから、少しずつ縫う距離が長くなって、いい練習になりますね (v^ー°)

投稿: うまこ | 2006年8月17日 (木) 19時29分

うまこさん
ほんとですね!>少しずつ縫う距離が長くなって、いい練習に
忍者が成長の早い植物の種を蒔いて、毎日その上を飛んで訓練する、という話がありましたが、それみたいです♪

投稿: 花兎 | 2006年8月17日 (木) 21時25分

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