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祖父の形見

060526_09560003何年か前に、衣装用の缶(このあたりで、“かんかん”と呼ばれるもの)をひっくり返したら、いろいろ出てきました。

主には祖父のきものが出てきたのですが、祖父は戦没してますので、60年以上しまいこまれていたことになります。

その中に、夏のきものが二枚ありました。

一枚はねずみ色、一枚は茶の夏御召でした。

 

Kippu0761_1

これはきものの袂に入っていたものです

「しめしめ。いつか私の寸法に仕立て直して着よう」
と思い、そのときはしまっておきました。

しかし、昨年、夫に見せたところ、
「俺が着たい」
というではありませんか。

なんですとー?!

しかも、夫は二枚のうち、私がより気に入っていたねずみ色の方を選ぶのです。

・・・まあ、仕方ない。

もともと男物だし、私の寸法にしても、対丈にするしかないのは分かっていたので、夫の寸法に直すことにしました。

それが先日できあがってきました。

とてもきれいに仕立てられています。

ところで、洗い張りに出すに当たり、このきものは自分で解きました。
その時に、袂からバスの切符が出てきました。
もしかしたら、バスでなく、電車の切符かもしれません。
「八銭」と書かれていますが、この上に十の位もあったのかもしれません。

そして、よく見ると、これは往復切符の「復」の側です。
帰りの切符が残っているなんて・・・おじいちゃんはいったい、どこに出かけて、どうやって帰ってきたのでしょう?

それにしても、このきものがあがってくるのに、とても時間がかかりました。

依頼したのは去年の9月です。

それが最近やっとできてきたのです。
一緒に仕立て直しを頼んだ私の単は、まだ、来ません。

今年は着られないということでしょうか???

そんな~!!

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コメント

お祖父さんのお古を、ご主人が着はるのって、なんか良いです~
花兎さんの、お直しが早く届くことを祈っています...

投稿: uzuz | 2006年5月29日 (月) 05時26分

お祖父様の着物をご主人様が着るって・・・・良いですねぇ。
私には、男物を直して着てしまうというのが憧れの一つとしてあるんですけども。
私は祖父母との縁が薄いので、昔のものが箪笥から出てくるって、そういうことがとても羨ましいです。

投稿: りら | 2006年5月29日 (月) 23時11分

uzuzさん
いや~、夫は「あるものは着よう」、という人なので、何も考えてないと思います・・・
お直し、忘れられてなければいいんですが・・・それにしても、秋の単の時期には着たいです。

投稿: 花兎 | 2006年5月30日 (火) 22時39分

りらさん
昔のものが出てくるのは、うちが田舎だから、ということが大きいかと思います。まず、戦時中に空襲にあわなかったですし・・・
せっかく残っていたものなので、大切に着ようと思います。

投稿: 花兎 | 2006年5月30日 (火) 22時40分

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